資金計画
住宅取得の前提
◆ライフプラン〜住まいの選択肢の多様化
ここ数年、個人のライフスタイルや価値観、生き方が多種多様になってきており、ライフプランも昔のような型にはまったものではなく十人十色です。住宅を購入する際にも、多様化するライフプランにあわせた購入をする傾向にあり、どのように取得するのか、取得する場合の時期などを検討する必要があります。例えば、シングルで今は会社員だけど数年後に起業する予定の人は、退社する時期、起業する準備、開業する時期なども考慮して検討する必要があります。起業も住宅取得もして、開業資金と住宅資金がダブルで肩に乗りかかっても大丈夫なのかということを考えるべきでしょう。年老いた両親を引き取る必要性があるならば、両親との同居も考慮した住宅を検討しなくてはなりません。ライフデザイン(=生き方)によりライフプランをどのように組み立てるのかということと、住宅とは切っても切れないつながりがそこにはあります。
◆外部環境
ライフスタイルの変化とともに、社会情勢も変化していきます。住宅購入を自己資金だけで購入する人は別ですが、多くの人は借入れをして購入することから、「金利動向」は常に気にする必要があります。それに加えて税制は、住宅の取得時、保有時、売却時と常に関わってくるものです。また、不動産の価格は、広さや構造だけでなく、地域により価格が異なりますから、不動産市場の動向も気になるところです。地価が下落し続けていたのはもう以前の話になり、最近では都心部だけでなく地方都市の一部でも地価が上昇傾向にあります。このように、住宅を購入するということは、様々なことに注視する必要があります。昨今、制度改正が頻繁に行われこれらは政策や経済情勢の影響で変化するものであり、自助努力によって回避できるものではありません。その動向には常にアンテナをはっておきましょう。
◆住宅取得資金
「家を買おう!」という強い気持ちはあっても先立つものがなければ絵に描いた餅です。
無理な返済はライフプランを大きく揺るがしますから、住宅取得資金は綿密な計画とともに十分な準備が大切です。自己資金はどのぐらい用意できるのか(するのか)?住宅ローンはどこのものがよいのか?両親は資金援助してくれるのか?など考えることは盛りだくさんです。両親から資金援助がある場合には、贈与税の特例があります。